戦前にぎわった函館十字街の銀座通りで不夜城の名残りを見せ付けた「めめ子の店・ムサシノ」。
ここのご主人が阿部良平さんで、道南会の生みの親となりました。
郷土愛の人一倍強い阿部さんは、楽しく集まれる「ふるさと会」を作りたいと考え、
昭和34年に入って積極的な行動をされました。
道南会が正式に発足したのは昭和36年1月24日
。有楽町の「ニュートーキョー」で第1回新年懇親会が行われました。
当時、NHKのラジオ番組「話の泉」の名回答者で「物知り博士」と言われていた渡邊紳一郎さんが
会長に選ばれました。
初代会長の渡邊紳一郎さんは、
「めんどうくさいことは一切やらない。郷里にゆかりのある人たちと昔の面白い話をしよう。気楽な楽しい会として永久に続けてゆきたい」と述べられております。
会長のこの発言は、50年を経た現在も変わることなく受け継がれています。
昭和53年4月、北海道倶楽部の肝いりで発足した「北海道ふるさと会連絡協議会」は、
道南会の第2代会長・和田貞一氏が「同連絡協議会」の会計監査に就任されたことから、
北海道一円に向けての広報活動にも関わることになりました。
なお、同連絡協議会の会長や代表幹事などに道南会の役員などが就任し、
相互に協力し合って道南会の名をあげました。
道南会では、出身の小学校を肩書きにしている。
社会的地位や、職業の如何を問わずに、出た小学校名だけで気張らずに付き合えることを
心情としているからです。
平成8年の創立35周年の頃には、会員にご高齢の方が多かったことからも、
当時の会長であった山下静一氏から、今後若手起用を考えたいとの発言があり、山下会長が退任され、
後任の第4代会長に室谷邦雄副会長が就任しました。
なお、35周年の記念行事として、「記念祝賀会」と「ふるさと訪問記念旅行会」のほか、
函館で開催された「記念講演会」などすべて盛大に行われました。
平成13年の創立40周年を機に室谷邦雄会長が退任し、田沼修二副会長が第5代会長に就任しました。
そして、この年から、新年総会と夏季懇親会の他、春の観桜会など、毎月実施する定例会を発足させました。
16年4月、相馬正樹顧問が名誉教授を務める東海大学の、
ブルガリアとの学術交流の縁で贈った松前桜の苗が根付き、
その視察と花見の宴を兼ねて、櫻基金に尽力した会員25名が参加して、
ソフィアの国立図書館前に植えられた満開の桜の下で盛大なお花見会を開催し、ブ
ルガリアの方たちと持参した日本酒を酌み交わして、有意義な国際交流を果たしました。
平成18年1月に創立45周年記念総会を開催しました。
6月には記念行事の一環として、53名が参加して、ふるさと訪問旅行を実施しました。
訪問旅行では、函館市の白石キャンプ場でエゾヤマザクラの苗木を記念植樹したほか、
下海岸から恵山公園を廻り真っ赤なツツジが彩る光景に感嘆の声を上げた後、
鹿部間歇公園に立ち寄り、大沼公園に向かうなどして懐かしい道南の風景を満喫しました。
19年1月開催の総会において、田沼会長が退任し、川守田孝平副会長が第6代会長に就任しました。
19年9月、函館出身の画家・田辺三重松氏の生誕110年を記念して、
銀座の画廊「アートスペースGINZA」で『田辺三重松と函館の画家展』を開催しました。
23年1月、創立50周年記念式典が盛大に開催され、
5月には記念事業の二つ目として、ふるさと訪問旅行が企画され、25名が参加して、
函館、江差、大沼を巡るツアーを実施したほか、地元の方々との交流会も和やかに行われました。
また、役員が函館市役所を表敬訪問して、工藤壽樹市長と歓談しました。
9月に行われた夏季懇親会の席で、三つ目の記念事業として発行した50周年記念誌を配布。
創立50周年関連の記念事業を滞りなく終了しました。
25年1月の新年総会において、川守田会長が退任し、薬袋 泰副会長が第7代会長に就任。
次の60周年に向けての新しい船出をしました。
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